私とコミュニティとの関わり方の変遷 〜参加者から登壇者、そして運営へ〜

私とコミュニティとの関わり方の変遷 〜参加者から登壇者、そして運営へ〜

Clock Icon2024.12.11

あしざわです。

このブログはクラスメソッドグループコミュニティ活動 Advent Calendar 2024 の12/11 投稿記事になります。

クラスメソッドに入社してからの数年間で、私の中のコミュニティに対する意識は『インプットのために参加するもの』→『登壇するための場所』→『支えて運営するもの』という順に推移していきました。

この記事では、そんな私のコミュニティへの意識が「いつ、どのように、何をきっかけに」変わっていったのかを紹介します。

読者の方が「これからコミュニティに参加してみたい、既に参加しているけど関わり方を変えて貢献していきたい」という思いを持っているのであれば、何か得られるものがあるはずです。

コミュニティに参加したきっかけ

はじめに、私がコミュニティに参加するようになったきっかけを語らせてください。

私がIT 系のコミュニティに意識的に関わるようになったのは、クラスメソッドへの入社が決まった2021年4月前後の時期です。

入社以前は独立系のSIer でインフラエンジニアとして働いていましたが、社外のコミュニティに参加するという発想がありませんでした。そのため、当時は有り余る技術に対するモチベーションの発散を社内に求めていて、社内勉強会への参加や資格取得を奨励するプログラムに参加していました。

(結果、技術についてお互い高め合っていけるような環境を求めてクラスメソッドの門戸を叩くことになるので、それでは不十分だったのですが...)

縁があってAWS 未経験でクラスメソッドへの入社が決まった私でしたが、技術的な自信がなかったため入社までの数ヶ月の期間でAWSのキャッチアップをしておきたいと思っていました。

AWS を毎日のように触れている今であれば、AWS 学習を促進するいろいろな選択肢が思い浮かびますが当時は何もわかりませんでした。

そんな私のAWS のファーストステップを支援してくれたコミュニティがこちらの2つです。

JAWS-UG CLI 専門支部 は、その名の通りAWS のCLI(コマンドラインインタフェース)に特化したグループです。私が初参加した2021年から2024年の現時点まで定期開催され、累計400回以上も開催しています。運営に携わるようになった今だからわかりますが、ものすごいことです。

「AWSはAPIレベルで理解すると良い」という暗黙的な理解を今得られているのは、このコミュニティのおかげです。AWS 初心者だった初期の段階でこのようなアプローチができたのは幸運だったと思うので、今からAWS を学ぼうとしている方にもおすすめしたいです。

AWS エバンジェリストシリーズ AWSの基礎を学ぼう は元AWSJ のエバンジェリストである亀田さんが運営する、AWSサービスをひとつずつ取り上げながら基礎を説明していく初心者向けのコミュニティです。こちらのイベントも200回近く開催されていました。主催の亀田さんがAWSJ を退職されてしまったため、現在は開催されていません。

この当時、私はコミュニティへ参加者の立場で関わっていました。目的は自己学習、AWSのキャッチアップといった「技術のインプット」です。

当時の私にとっては「コミュニティ = 自分が技術のインプットをする場所」でした。

登壇したきっかけと その後も登壇を続けた理由

私のコミュニティへの関わり方が変わったのは、クラスメソッドへ入社した初月です。

JAWSーUG 朝会にて、「AWS公式10分チュートリアルから始めるアウトプット 〜StepFunctions編〜」というタイトルで初めて登壇しました。

https://dev.classmethod.jp/articles/20210930-jaws-ug-asakai-took-the-stage/

初登壇のすぐ後に2回目・3回目の登壇も経験し、その後の1年間で5回ほど登壇していたようです。技術コミュニティではないですが、社外登壇という枠組みで言うならば会社説明会でも頻繁に登壇していたため、その数も合わせるともっと多いです。

いきなり登壇にチャレンジして、その後も続けられた理由はこちらです。

  • クラスメソッドへのジョインを機に、何かこれまでやっていなかったことにチャレンジしてみたくなった
  • 当時の所属部署で外部コミュニティで登壇する人が少なかったため、継続することにモチベーションを感じた

特に2点目ですが、当時はコロナ禍でフルリモート勤務だったため入社直後から同じ部署の方々と顔を合わせる機会はほとんどありませんでした。リモートの新入社員が部内での認知を高めるための手段の一つとして、「社外登壇を積極的にやる人」としてのポジション取りを試みたわけです。[1]

結果、部署のメンバーから「よく登壇している人ですよね」と言われることがしばしばあったので作戦は成功しました。ポジティブなイメージのポジション取りが早いうちにできたせいか、コミュニケーション面で同じ部署だけでなく他部署のメンバーとの関係性も良くなる効果がありました。

個人の成長の観点でのポジティブな効果ももちろんありました。

参画した案件で初めて触れたAWS Control Tower というサービスをテーマに、コミュニティや自社主催セミナーなどで複数回登壇しました。

「いろいろなところで登壇したいけど、今話せるネタがこれくらいしか思いつかないから何回も同じ話をしよう」というそこまで前向きな思いはなかったのですが、登壇資料を読んだ周りのメンバーから「Control Tower についてのインプットとしてわかりやすくて助かった」などと嬉しいフィードバックをもらうこともありました。なので、ネタが被るから・前話したから、といって登壇をやめなくても良いと思います。

このような経緯を経て、私はコミュニティなどの外部向け登壇にどっぷりハマっていきました。

当時の私にとっては「コミュニティ = 自分が学んだことをアウトプットの場、登壇するための場所」でした。

運営として関わるようになってからのこと

そんな私が初めてコミュニティへの貢献について意識するようになったのは、コミュニティで登壇するようになってから数年経ってからでした。

きっかけとなったコミュニティがこちら、[Hibiya Tech](Hibiya Tech #1「好きな AWS サービスへの愛を語る」)です。

https://dev.classmethod.jp/articles/hibiyatech1-securitylake/

このコミュニティはクラスメソッド社員が立ち上げたコミュニティで、クラスメソッドの東京日比谷オフィス所属のメンバーが登壇できる機会をもっと増やしたい、という思いを実現させるために企画されました。

Hibiya Tech開催後、第1回は企画・立ち上げを担当した社員が主導しましたが、2回目以降は誰かに引き継いでほしいという話が上がりました。そこで私はコミュニティ運営の経験がないのにも関わらず、なぜか迷わず手をあげてしまいます。

理由は特になく、なんとなく楽しそうだからです。その後他の仲間と一緒に数回コミュニティ運営をしました。コミュニティを企画・運営するノウハウを得るというインプットをしながら、さらに登壇者の方々の登壇内容でインプットでき、自分が企画するイベントに自分自身が登壇することでアウトプットまでできる、という一石二鳥もとい一石三鳥な経験ができることを知りました。コミュニティ運営は、登壇者として参加するコミュニティとはまた違う体験が得られました。

この辺りの経緯についてはこちらの登壇資料にまとめていますので、気になる方はご覧ください。

https://dev.classmethod.jp/articles/tech-community-management-6months-lessons-and-future/

運営として携わっているコミュニティはそれ以外にToranomon Tech Hub があります。こちらはコミュニティ繋がりで仲良くなった社外の方と一緒に運営しているコミュニティで、この運営もまた違った味の体験ができています。この話もまたどこかでしたいです。

https://toranomon-tech-hub.connpass.com/

今の私にとっては、「コミュニティ = 参加もできるし、登壇もできる、運営もやっている」といういろんな可能性を秘めた素敵な場所です。

おわりに

ここまでの私の体験談を通じて、私の中のコミュニティへの意識が「いつ、どのように、何をきっかけに」変わっていったのかを紹介しました。

コミュニティに興味を持っている方、登壇してみたい方、運営をやってみたい方で少しでも躊躇っている人がいたら「それ、いますぐやってみましょう!」と背中を押したいです。どれもきっと楽しいですよ。

皆さんも一歩を踏み出して、最高のコミュニティライフを満喫しましょう。

以上です。

脚注
  1. 誤解を招かないように説明しますが、クラスメソッドでは登壇やブログなどのアウトプットの「数」による評価は行われていません。私の登壇へのアプローチはあくまで自分の成長やチャレンジのために行ったものです。部署の仲間からの認知得るという行動の側面もありますが、数だけが会社からの評価を得られる行動ではありません。 ↩︎

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